【新華社南京10月16日】韓国独立記念館と侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館が共同で主催する『中国での韓国人の抗日武装闘争』展覧会が15日、南京で開幕した。
韓国独立記念館の尹柱卿館長は次のように表明した。今回の「『慰安婦』——日本軍の性奴隷檔案」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の『世界記憶遺産リスト』に登録されなかったことは大変、遺憾であり、日本当局が近年、慰安婦の歴史を否認し続ける姿勢は、高齢の被害者たちに二次的被害を与えている。中韓両国が手を携えて遺産登録申請を推進し、慰安婦たちが生存中に暴力を振るった者が罪を認めるのをその目で見届けることを期待する。
尹柱卿館長はまた、次のように説明した。韓国は慰安婦の歴史をめぐって大量の人証と証言を保存しているが、遺跡と史料が不足しているため、中韓が共同で行う遺産登録申請には現実的なニーズがある。「慰安婦たちは当時、中国、又は東南アジア地域で、慰安妇になることを強要されたため、韓国国内に関係する遺跡はなく、史料も限られている。」
中国の多くの都市に数千カ所の慰安所の遺跡が残されている。アジアに現存する最大規模の日本軍「慰安所」旧址は南京にある。2003年、朝鮮人の元「慰安婦」の朴永心さんはその現場が3年にわたり「慰安婦」を強要された場所だったことを認めた。
尹柱卿館長は「日本は長年、一貫して慰安婦たちに証拠を提示するように求めているが、そのやり方は高齢の被害者たちに二次的被害を与えるものだ。辛く苦痛の伴う環境のもとで、慰安婦たちが証拠を保管することは不可能、又は困難であり、残されたものは痛々しい記憶と回想だけだ。」と述べ、また、次のように表明した。慰安婦の記憶を世界記憶遺産に登録申請することは重大な意義を持つ。中韓両国が手を携えて遺産登録申請を推進し、高齢の慰安婦のために正義・公平な答えを取得し、彼女たちが亡くなる前に加害者からの謝罪を聞くことができることを期待している。
(新華網日本語)
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