EU加盟国外相は12日、ルクセンブルグで会議を開き、シリア危機に関する討議を行いました。外相らは「シリア危機は世界で最も深刻な人道主義の災難にエスカレートしている。衝突を解決するためには、長期的に有効な解決案が必要だ」と述べました。
会議後に発表された最終文書では、「シリアが主導する、平和的で、包括的な政権移行だけが、シリアの安定 和平 和解を確保でき、テロリズムの撲滅に必要な環境を作り上げられる」としています。
外相らは「国際社会はともに努力し、政治ルートでシリア内部の矛盾を根本から解決し、包括的な政権移行を推進するとともに、過激派組織『イスラム国』にダメージを与えていかなければならない。EUはシリア反対派統一連盟を含むシリア穏健派を引き続き支持していく方針だ」と明らかにし、「EUは全力でシリア危機の政治解決方法を探る国連の努力を支持していく」と改めて強調しました。
EUのデータによりますと、今回のシリア危機では、およそ25万人が死亡、760万人が住まいを失い、400万人が隣国やヨーロッパの各地で難民となっています。
(中国国際放送局)
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