復旦大学金融研究院が8日『人民元為替レート指数2015年第3四半期報告書』を発表しました。それによりますと、経済と金融の系統的リスクから見れば、中国の経済構造が悪化するどころか改善されつつあり、成長がより均衡的なものになっています。2012年から2013年まで海外投資家が懸念していた政府債務のリスクや、不動産バブルの崩壊、シャドーバンキングの契約違反、生産能力の過剰などが改善 抑制され、持続可能な発展が強化され、経済と金融の系統的リスクが緩和されています。
第4四半期の人民元為替レートの動きについて、報告書は、短期間に人民元は元安の圧力に直面するが、中長期的にみれば元安が続く基盤がないと指摘しています。
さらに、元安圧力は主として資本の海外流失、経済の下振れ及びドル高によるものだと分析し、人民元の国際化を進めるため、政府は為替レートの安定化を重要な目標として取り組んでいくだろうとの見通しを示しています。
(中国国際放送局)
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