『靖国神社』の撮影は「病気完治」のため
李纓監督が10年間を費やして一つのドキュメンタリーを制作したのは、「戦争後遺症」を治療する「処方箋」を探し求めるためだった。
このドキュメンタリーは最終的に日本、ドイツ、イギリスなど多くの国で上映され、何度も賞 を受賞し、また日本のドキュメンタリーの最多観客動員記録を更新した。
李纓監督は次のように指摘する。、日本では、靖国神社は最も象徴性を備えた一種の「戦争後遺症」で、各種の問題点を抱えており、中日関係に深刻な影響を及ぼしている。そしてドキュメンタリー『靖国-YASUKUNI』はこの靖国神社の精神の実質やこの「舞台」における矛盾した現象を示すことで、「病気」への反省を促している。一方で参拝支持の宣言を発表する人がいて、一方で反対する人がいる。このような矛盾の衝突は正に日本人が見たくなくても客観的に存在しているのだ。
日本を語る:愛と憎しみが入り交じる
李纓監督は日本に対する印象を聞かれた際、長いため息をつき、最後に「愛恨交織(愛と憎しみが入り交じる)」の4文字で表した。李纓監督はこのように語った。「私は日本の多くの点が気に入っています。日本には現代日本の社会制度や社会文化を含めた優秀な一面があり、映像業界については言うまでもありません。私の本当の映画人生は日本から始まったんです。これは私の人生の中で一番大切な部分です。」
「恨(憎しみ)」について話が及ぶと、李纓監督は日本に対する「恨」は「心からの憎しみ」ではなく、ある種の「恨鉄不成鋼(能力があるのにそれを十分発揮できないのが残念の意)」の「恨」だと強調した。
李纓監督は次のように強調した、「私はかなり長い時間をかけて歴史を研究し、日本を研究してきました。この『靖国-YASUKUNI』を通じてこれらの良くない『歴史後遺症』というものを取り除けるよう望んでいます。こうすれば中日両国や両国人民が心からの友好的な付き合いから始めるのにより有利で、日本がその「美しさ」をアジア諸国そして世界全体に現わすのにより有利でしょう。」
(新華網日本語)
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