崔東樹氏は、「日系車メーカーは中国市場の変化に基づき、新車の販売や値下げなど、一歩一歩施策を採ってきた。上半期に日系車全体が回復してきた原因といえる」と指摘する。
日系ブランドの今年の新車に対し、消費者の評価はまちまちだ。ただし、日系車が中国市場でSUVの研究開発に力を入れているだけでなく、中国人が好むターボエンジンも導入したことは特筆に値する。
20%シェアは現状の回復でしかない
良く知られるように、2011年以前、日系車は外資系ブランドにおけるシェアで1位だった。その後、中日関係の悪化や日系車メーカーのブランド戦略の失敗などの影響から、日系ブランド車は中国市場で低迷を続けてきた。この数年、日系車の販売数は減少し続けてきた。日系ブランドはどれも販売数を下げつづけ、底なしの状態だった。
今年上半期に入り、やっと上昇に転じることになった。2015年5月、中国市場における日本の自動車メーカーのシェアは20%に達した。これは2012年以前の水準を回復したことを意味する。