高級車市場では苦戦
北京亜運村自動車取引市場センターの副総経理である顔景輝氏は、「長い期間、日系車の市場シェアはドイツ系と同じ水準にあった」と指摘する。日系車が最近人気を高めているとしても、市場シェアから見ればドイツ車にかなり水をあけられている。
日系車のシェアが低下している理由を、単純に「釣魚島事件」のせいにするわけにはいけない。主な原因は、主力車の競争力低下にある。技術革新の遅れ、保守的な態度、ブランド力の低下、ライバルの競争力向上などが、日系車のブランド力低下の原因なのである。
日系の高級車はその最たるものだ。レクサスは2004年に正式に中国市場に投入されたが、当時は高級車市場において最も早くブランド力を高めた。しかし2011年、ドイツの三大ブランドであるアウディやBMW、ベンツが急速にブランド力を高め、レクサスは販売目標を下回ることになった。現在でもその状況が続いている。
アキュラの販売店を経営する人によると、「日系高級ブランドは中国市場でとても保守的だ。そのうちアキュラの営業は最も保守的で、ディーラーの末端にほとんど何の応援もしてくれない」と嘆く。
日系車は確かに今、販売数を増やしている。しかし、もし下半期に「値下げ」や「新車が続々登場」といった売り文句がなければ、今後の動向が心配される。中日関係がいまだ改善されていない現在、もし有効な施策がないようならば、今後は懸念される状況に陥るかもしれない。
(チャイナネット)
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