中国中車株式有限公司(中車公司)は5日、グループ会社の中車四方株式公司が香港鉄路有限公司と総額48億4千万元(約971億円)の地下鉄売買契約を締結したことを明らかにした。「新京報」が伝えた。
中車公司が出した公告によると、株主である中国南車集団公司と中国北方機車車両工業集団公司が「合併合意」に調印し、新たに設立された中国中車集団公司が同公司の筆頭株主になったという。
香港鉄路公司が今回の契約で購入する地下鉄車両93台は、現行の観塘線、荃湾線、港島線、将軍澳線の初代車両に全面的に替わるものとなり、2018~23年に相次いで引き渡しされる予定だ。
中車公司の余衛平副総裁はさきに、「中車には『他にはない価格的強み』などの条件が備わっており、国際化への動きに自信がある」と述べた。
中車公司は今回の大口注文を受けると同時に、公告の中で筆頭株主 南車集団と2番目の株主 北車集団の合併の情報を伝えた。
今回の合併は、上場企業としてみれば「南車が中車に社名を変更し、北車が市場から撤退した」ことになるが、グループとしてみれば「北車が南車を吸収合併した」ことになる。南車集団は登録を取り消し、北車集団は社名を「中国中車集団公司」に改め、南車集団の資産、負債、社員、契約、資格、その他の一切の権利と義務はすべて合併後の新会社に継承された。
公告によると、今回の合併前、南車集団は中車公司の株式の28.57%を保有する筆頭株主、北車集団は25.61%を保有する2番目の株主だった。
(人民網日本語版)
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