2015年7月16日、新京報によると、上場間もない民間航空会社の吉祥航空は14日、第三者割当株式発行計画を発表した。調達資金35億6500万元(約710億円)は航空機購入、オンライン旅行業への投資、新たな利益成長事業の開発に運用される計画だ。
▼上海ディズニーランド開業が航空市場の起爆剤に
株式発行計画によると、吉祥航空が今回調達を予定している資金額は35億6500万元。うち約30億元(約600億円)は、A320型航空機4機、予備エンジン3台、フライトシミュレータ(模擬飛行装置)2台の購入に充てられる。
上海ディズニーランドの開業が来年春に迫っている。オープン1年目の来場者は、延べ1000万人に達する見通し。同園は中国内で来園客が最も多いテーマパークとなり、上海の航空輸送消費を直接けん引すると期待されている。上海を拠点とする吉祥航空は、多くが上海起点の運行路線であることから、上海ディズニーランド開業のメリットをどこよりも率先して享受できる立場にある。
▼オンライン旅行分野への参入で新たな利益源確保
本業である航空業を拡充させると同時に、吉祥航空は1億6500万元(約33億円)を投じて、レジャー観光プラットフォーム「淘旅行」を立ち上げオンライン旅行分野に参入、新たな利益源確保を目指す。
「淘旅行」は、吉祥航空が、中国最大のモバイル旅行プラットフォーム「淘在路上」、個人株主・劉運利(リウ・ユィンリー)氏、新会社の創始者チームと合意書を取り交わし、共同出資によって設立する。
「淘在路上」の陳偉(チェン・ウェイ)CEOも14日夜、今回の合意について認めた。同氏によると、「淘旅行」は、各商品の統合、オンライン運営、マーケティング・販促、航空会社の統合、旅客サービスなどの業務に従事する。今後は、ゼネラル・アビエーション空港の開拓とフライトの情報化構築にも着手する計画という。
(人民網日本語版)
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