事件が起こった際の様子
「複数の中国人が奈良公園で小鹿を取り囲み、鹿の角を折った!」。21日、このようなコメントが微博(ウェイボー)に投稿されると一気に拡散。
「7、8人の男が取り囲んだ中から鹿が飛び出してきた。鹿の頭からは血が流れ、角がなくなっていた……」。この微博のコメントが1000回以上転送されたところ、あるネットユーザーがついにこの時の現場の写真を投稿した。しかし、これによってこの話の内容が、180度変わってしまった。目撃者が投稿した事実は、微博で拡散された内容とはまるで異なっていたのだ。
では、事実はいったいどんなものだったのだろうか?このネットユーザーは、「一頭の鹿が東大寺の前に置かれていたベビーカーの中に食べ物がないか探っていた。その結果、鹿の角がベビーカーの紐にもつれてしまった。鹿は、一瞬にしてパニックに陥り、闘牛のようにベビーカーをむちゃくちゃに引きずり回し、現場は手に汗握る状況に陥った。それを見かねた中国人が鹿の窮地を助けようと行動を起こした。この時、鹿の角はすでに折れていて、地面には血の跡が点々と残っていた」と証言した。その後も、多くのネットユーザーが相次いで、「当時香港の観光客らが鹿を助けてあげると、周りにいた人々から拍手が起こった」と補足した。誤解が晴れた後、微博主は当事者とネットユーザーに謝った。