広東省恵州市で、中東呼吸器症候群(MERS)感染が確認された韓国人男性は現在、同市中心人民病院で治療を受けており、いつ退院するのかに注目が集まっている。中国国内で感染が確認されたのは同男性が始めて。同市衛生・計画出産局は17日、疾病予防コントロールセンターや同病院の責任者らと共に、「同感染者の治療のために、設備などを購入し、この半月間で、広東省は800万元(約1億6000万円)を費やした」と明らかにした。広州日報が報じた。
今月2日の時点で、広東省は、9度にわたり専門家25人を恵州市に派遣した。80を過ぎている中国工程院院士で呼吸病学専門家の鐘南山氏も、現場に赴き、治療に参加している。同病院の医師13人、看護師50人以上が、多くの時間を同患者のために使っている。
同患者は、熱のない状態が10日以上続いており、精神状態も食欲も良好という。しかし、血液検査では陰性が数日続いているものの、唾液検査では陽性反応があるという。隔離が解除されるためには、血液、唾液、便の検査全てで、2回陰性とならなければならないと規定されている。そのため、同患者の退院の見通しはまだ立っていない。
(人民網日本語版)
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