【新華社太原6月1日】撮影が終了した映画『大寒』は、62歳の中国人で元教師の張双兵さんが172人の「慰安婦」被害者のために半生をかけて聞き取り調査を行った真実のエピソードを題材にしたもので、幅広い注目を集めている。
張双兵さんは、「旧日本軍はかつて中国の女性に極めて残酷な罪行をはたらいた。彼女たちが生きている間に、日本政府は謝罪と賠償を行うべきだ。」と述べ、また映画の放映が日本政府の良識を喚起することを希望すると述べた。
張双兵さんは中国北部、山西省陽泉市にある農村の元教師で、昨年定年になったばかりだ。張双兵さんが在住する地域は、抗日戦争期間に中国共産党が指導した有名な百団大戦の主戦場で、旧日本軍が数々の罪行をはたらいた地域でもある。
1992年、張双兵さんは中国大陸で初めてとなる中国侵略旧日本軍による性侵害の告訴状を自ら執筆し、日本政府に提出した。
2007年4月、日本の最高裁判所は終審判決を下し、中国の「慰安婦」訴訟上の請求を却下した。張双兵さんは高齢の被害者たちが相次いで亡くなり、死亡までも日本政府の謝罪と賠償が得られなかったことに大変、失望している。
しかし近年は張双兵さんの努力が国内外で注目されるようになった。中国で、一部の同業者が高齢の被害者に対する調査に加わった。海外の関係者が張双兵さんと連絡を取り、彼らは毎年、日本の弁護士を通じて日本政府に連名で控訴を提起している。
韓国のメディアを含む多数の外国のメディアがこの映画に関する情報を発信している。韓国メディアはこの映画は別の視点から海外の観衆に戦争への反省を引導していると報じた。
「同様に旧日本軍の侵害を受けた韓国で、元『慰安婦』の高齢者たちは定期的に集団でデモを行っている。中国の元『慰安婦』の高齢者が彼女たちと同じように、勇敢に立ち上がったことが私が前進し続けるのを支える原動力になっている。」と張双兵さんは述べた。
(新華網日本語)
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