【新華社ブラジリア5月21日】国務院の李克強総理は現地時間の19日正午、ブラジリアでブラジルのルセフ大統領と共に中国・ブラジル工商界サミットに出席し、祝辞を述べた。

    李克強総理は次のように表明した。中国・ブラジルはいずれも新興大国で、両国関係は二国間の範疇を超え、さらには世界的な影響を備えている。現在、先進国は再工業化を推進しつつあり、発展途上国も工業化と都市化を推進せねばならない。中国側はブラジル側と共に、経済貿易構造の多元化を推進し、生産能力合作の深化に力を入れ、科学技術や教育の交流・協力を積極的に推進し、世界経済の回復のためにより大きな貢献を行ってゆきたい。

    李克強総理は、中国とラテンアメリカの伝統的な友誼は深く、各分野での協力は日益しに緊密になっており、中国とラテンアメリカの関係は新たな歴史のスタート地点に立っている。中国とラテンアメリカの協力の転換とアップグレードを推進することは、世界経済の回復を助力し、多当事国のウィンウィンを実現して、民衆に発展の成果を共同に享受させるだろうと指摘した。

    李克強総理は、中国側はラテンアメリカ側と中国・ラテンアメリカの生産能力協力における「3×3」の新モデルを研究討議してゆきたいと強調した。

    その内容は第一に、ラテンアメリカ諸国のニーズにぴったりと合わせ、物流、電力、情報といった三大ルートを共同で構築し、南米大陸の相互接続を実現させること。

    第二に、市場経済の法則に従って、企業、社会、政府の三者が良性インタラクティブによる協力方式を実現させること。

    第三に、中国とラテンアメリカの協力プロジェクトをめぐって、基金、信用貸付、保険の3つの融資ルートを広く開拓すること。

    ルセフ大統領は挨拶の中で次のように表明した。ブラジルと中国は全面的戦略パートナーで、当面世界経済の成長が減速する情勢の下、両国の協力強化は極めて重要だ。李克強総理の今回の訪問中、双方が一連の政府間および商業上の協力協議を締結し、今後7年間の両国の協力に対し計画を行ったことは、ラテンアメリカ地域全体の相互接続や経済発展にとって有利だろう。ブラジルは両国の貿易規模を一層拡大し、貿易構造の多元化を実現させ、金融協力を広く開拓し、両国の協力を新たなレベルまで共に引き上げ、両国と両国の人民に幸福をもたらし、世界経済の回復と成長を推進させることができるよう期待している。