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インターネット紅包、一分のお金を奪い合って嬉しいのは何故か
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-02-26 08:52:25 | | 編集: 王珊寧

 【新華社北京2月26日】2015年春節期間のインターネット紅包(中国の祝い事で赤をあしらった祝儀袋「紅包袋」を 用いることから、お年玉を含む)争奪戦は、ネットユーザーの積極的なアクセスと情熱を喚起した。現実では、数角の現金をもらっても気にも留めないが、ネットで数分の紅包を奪い合って嬉しいのは何故だろうか。

——暖かい関心と社会的承認を得る

「以前の紅包は多くは親戚、特に直系及び傍系の親族からもらうものだった。インターネット紅包の出現で、伝統的な紅包の範囲は友人、同級生、同僚、さらには見知らぬ人にまで広がっている。」「70代生まれ」の会社員、肖氷さんは2015年の春節は、多くの人が伝統的な紅包とインターネット紅包の「二重の収穫」を得たと受け止めている。伝統的な紅包と比べて、インターネット紅包は、血縁関係のない間柄から得る収益で、その喜びは幸福感をもたらし、より幅広い関心と社会的承認を得ることができる。

——運試しで自尊心が傷つかない

「紅包を奪い合う不確定性が意外な喜びをもたらし、紅包を獲得できなくても深く考えない。」北京大学の心理学部教授、博士課程の蘇彦捷指導教官は、 次のような見解を示した。積極的なアクセスと情熱、クリックすると意外なサプライズを獲得する期待感が人々を落ち着かせることなく、紅包を争奪したい衝動を駆り立てるのだろう。紅包を開けるときの感覚は、贈り物を開けるときよりも神経を集中させるもので、最後の瞬間にならなければ、どのくらい獲得したかはわからない。たとえ奪うことができなかったり、獲得した金額が少額でも、自分に対する根本的な評価と自尊心への影響はない。

———人間関係を円滑化、社交コストを軽減

北京大学の心理学部教授、博士課程の王登峰指導教官は次のように表明した。 紅包を贈り、紅包を受け取ることによって、人間関係をより一層、緊密化させ、絆を深めることができる。また、スマートフォンと携帯電話アプリケーションの幅広い使用に伴い、携帯電話の社交ツールを利用することが多くの人々の日常生活の一部となっている。春節の紅包争奪は定額外のコストを増やすことなく、友人との関係を円滑化させることができる一種のウィンウィンと言える。

 (新華網日本語)

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