【新華社北京1月27日】日本人の人質、湯川遥菜さんが「イスラム国」に殺害されたとされてから、彼の父親はその知らせを受け、「頭の中が真っ白」になり、同時に彼の息子が日本に「迷惑をかけた」ことについて謝罪の意を表した。
74歳の湯川正一さんは25日午前、自宅で日本メディアの取材に応じた際、24日の午前0時ぐらいに外務省からの知らせを受け、息子が既に殺されていた可能性があることを知ったと語っている。湯川さんの反応は「(この知らせが)とうとう来てしまった。」というものだった。
湯川さんは、拉致者らは息子を利用して身代金をゆすり取ろうとしており、「皆さんに心配をかけ、また皆さんに迷惑をかけてしまい、申し訳ない。」とも語っている。
湯川さんと後藤健二さんが拉致された後、日本の世論には「自己責任」論が現れ、2人が勝手に危険地域に行ったのだから、その責任は自分で負うべきだとみなしているという。
息子の画像を見た後、後藤さんの母親、石堂順子さんは後藤さんの運命を心配している。「息子は見たところ少し緊張しているようです。私はあの子が怖がっているのを強く感じることができます。」
【真偽はまだ未定】
24日深夜、「イスラム国」の投稿だと思われる映像では、後藤健二さんが1枚の写真を持ち、その内容は1名の斬首させられた人というもの。同時に、映像では英語での吹き替えがあり、話している者は後藤と自称し、殺害されたのは湯川と語っていた。
後藤さんと名乗る吹き替え者は、拉致者はヨルダンで勾留中の女性死刑囚1人を釈放し、彼の引き換えとするよう要求しているとも述べていたという。