1日、レース後の蘇炳添。(東京=新華社記者/王麗莉)
【新華社東京8月2日】東京五輪の陸上は1日、男子100メートル準決勝が行われ、中国の蘇炳添(そ・へいてん)が9秒83のアジア記録を樹立し、トップで決勝に進出した。決勝でも10秒の壁を打ち破り、9秒98で6位入賞を果たした。
蘇は試合後のインタビューで「準決勝の9秒83は自分でも信じられない。これほどの好成績を出せるとは思わなかった」と語った。
自らにとっての決勝と位置付けて走った準決勝の後、2時間余りで迎えた決勝はさらに厳しい闘いとなった。
1日、レースに臨む蘇炳添(右から2人目)。(東京=新華社記者/李明)
蘇は「体力がかなり落ちていたので、決勝では自分の力を発揮できれば十分だった。ただ、順位に関わらず10秒を切ることを目標にした。自分にとってこれまでとは次元の異なる挑戦だった」と振り返り、現在、1回のレースでは欧米選手に引けを取らないが、連続して走る力が劣っていると分析。「(連続で10秒を切るという目標を)達成できれば、自分にとって大きな成長となる」と語った。
決勝では英国のヒューズがフライングで失格となった。蘇は再スタートで少し出遅れたものの、後ろから食らいつき、9秒98で6位を記録、五輪に新たな歴史を刻んだ。
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