【新華社北京12月1日】中国鋼鉄工業協会によると、中国の10月の鋼材消費量は比較的高い水準を維持し、国民経済の安定した成長の勢いを反映している。国際鋼材市場がもみ合いながら上昇していることや、国内一部地域が環境保護を目的とした生産制限を実施していることを受け、1日当たりの粗鋼生産量はわずかに減少した。中南地域(河南省、湖北省、湖南省、広東省、広西チワン族自治区、海南省、香港・マカオ両特別行政区)を除いた地域の生産量はいずれも前月比マイナス成長となった。
中国の10月の鋼材消費量は見掛け粗鋼消費量に換算すると9221万5600トンで、前月比216万トン減、前年同月比18・4%増となった。1~10月は前年同期比10・3%増の8億6200万トンで、伸び率は1~9月期を1・1ポイント上回った。
同協会の担当者によると、国民経済の成長は10月に一段と勢いづき、投資や工業など鉄鋼消費と密接に関わる分野の経済指標が引き続き好転している。今後もしばらくの間は安定した鋼材需要が見込まれ、現在の比較的高い生産量と基本的に一致する。
中国の1日当たりの粗鋼生産量は、10月が前月比3・6%減、前年同月比12・7%増の297万4300トンで、1~10月が前年同期比5・1%増の286万5400トンだった。1~10月の1日当たり生産量から推算すると、年間生産量は10億トンを超える見通しとなっている。
担当者によると、国際市場の鋼材相場がもみ合いながら上昇しており、世界における粗鋼生産量がやや増加したことで、世界全体の生産量に占める中国の生産量の割合が減少した。
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