盤州市保田鎮鵝毛寨村の太陽光発電施設。(6月20日撮影、盤州=新華社記者/施銭貴)
【新華社貴陽7月14日】中国貴州省の石漠化(表土流出により岩石が露出する現象)が進んだ山間部では近年、太陽光発電産業の発展により、荒れた山々の開発と利用が可能になっている。
同省西部の盤州(ばんしゅう)市は、年間の平均日照時間が1593時間と太陽光資源に恵まれており、こうした自然条件が広大な荒れ山を抱える同市保田鎮鵝毛寨村に新たな発展の機会をもたらした。
同村の責任者によると、2017年に太陽光発電施設の正式運用を始めて以来の累計発電量は2億3千万キロワット時で、金額にして1億8千万元(1元=約15円)相当になるという。また、太陽光発電施設のソーラーパネルの下の土地を有効活用するため、野菜や中薬材(中国伝統医薬の原料となる生薬)、牧草なども栽培している。
ますます多くの太陽光発電プロジェクトが近年、同省で実施されるようになり、山間部の住民に収入増と就業機会をもたらしている。同省に建設された太陽光発電プロジェクトは2019年1年間で335万キロワット相当となり、太陽光発電プロジェクト建設のスピードは中国で最も速い。(記者/施銭貴、鄭明鴻)