新疆カシュガル(山東水発集団)現代野菜産業パークにある温室ハウスで、野菜の世話をするスタッフ。(6月14日撮影、ウルムチ=新華社記者/阿曼)
【新華社ウルムチ7月13日】「集中連片深度貧困地区」(国が指定した広域特殊困難地区)の一つ、中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区は今年、100万ムー(約6万7千ヘクタール)の高品質野菜基地を建設し、地元の野菜供給を増やすとともに、野菜産業チェーンを拡大することで、野菜栽培を農家の増収へつながる主力産業にしようと計画している。
同地区疏勒(そろく)県郊外にある新疆カシュガル(山東水発集団)現代野菜産業パークでは、数台の大型機械が急ピッチで工事を進め、建設中の温室ハウス900棟以上が整然と並び、パークの基本的な姿が出来上がりつつある。
昨年から建設が始まった同パークは敷地面積4711ムー(約314ヘクタール)、計画投資総額は10億6千万元(1元=約15円)、第1期工事で7万平方メートルのスマートオランダ式(フェンロー型)ガラス温室と6480平方メートルの育苗センター、温室ハウス千棟が完成する予定。
パーク完成後の野菜生産量は年間最大150万トン、加工能力は同100万トンとされ、3千人分の安定的雇用が創出される。現在は2019年に先行建設された温室ハウス40棟が順調に稼働しており、残る960棟余りのハウスも今年8月末に引き渡され稼働する見通し。