19日、北京で行われた講演イベントで発言する日本のグラフィックデザイナー、小磯裕司氏。(北京=新華社記者/葛培媛)
中国で十数年仕事をしてきた日本のグラフィックデザイナー、小磯裕司氏は自分の経歴を振り返りながら、中国語の漢字への愛着や書体のデザインなどについて語った。小磯氏は北魏時代の魏碑体(ぎひたい)や北宋時代の痩金体(そうきんたい)などの書体を例に、石に刻まれた漢字に備わる古典的な風情と力強さを、自分のデザインに生かしていると紹介し「限られた条件の中でどのようなものを作り出せるかを常に考えており、今後も中国における新しいデザイン、特に漢字という新しい可能性について継続的に追究していきたい」と述べた。