19日、北京で行われた講演イベントで発言する隈研吾氏。(北京=新華社記者/葛培媛)
隈氏はさらに、自身が設計を手掛けている、2020年東京五輪・パラリンピックのメイン競技会場、新国立競技場について「木造建築は小さな寸法の木を使うことが非常に大事。これは小さい音符で音楽を作るようなもので、あまりに木が大きすぎるとコンクリートと同じ感覚になり、怖いものになりかねない。小さいものがたくさん集まる状態が、人間にとって気持ちが良い」との考えを示した。また「自分にとって建築は、リズムとメロディーの建築のようなもので、本の著者と相性のいいリズムとメロディーを感じると、読者も自然と気持ち良くなることと一緒だ。この点においては、建築も音楽も文学も基本的に同じだ」と語った。