14日、南京市無形文化遺産館のアトリエで、絨花を作る趙樹憲さん。(南京=新華社記者/季春鵬)
【新華社南京9月16日】今年65歳になる趙樹憲(ちょう・じゅけん)さんは、中国江蘇省の無形文化遺産「絨花(じゅうか、ベルベット生地で作った花や鳥などの工芸品を指す)」の代表的継承者で、40年余りにわたって絨花の制作に携わってきた。趙さんによると、絨花作りの主な材料は蚕糸で、その題材は多くの人に好まれている事物からとったものが多く、素晴らしい生活への願いが込められているという。伝統的な技法を守りながらも、ファッショナブルな要素が取り入れられた趙さんの作品は、幅広い人気を誇っている。趙さんは、より多くの若者が手工芸の仕事に就き、絨花のブランド化・産業化を通じて無形文化遺産の技術をよりよく継承し、発展させていくことに期待を寄せた。