【新華社北京８月２２日】中国の王毅（おう・き）国務委員兼外交部長は２１日、北京で主宰した第９回中日韓外相会議の終了後、韓国の康京和（カン・ギョンファ）外相、日本の河野太郎外相と共同記者発表に臨んだ。
王毅氏は次のように表明した。終了したばかりの中日韓外相会議は非常に成功した。われわれは、３カ国協力の２０年間の並々ならぬ歩みを共に振り返った上で、協力のさらなる深化について重要な共通認識に達した。第８回首脳会議に向けた政治的準備作業も真摯に進めた。
また次のように表明した。国際情勢が複雑な変化に直面する中、中日韓はアジアと世界における重要な国として、手を携えて国連憲章の趣旨と原則を守り、国際法と国際関係の基本準則を守るべきとの認識で一致した。また、多国間主義をはっきりと訴え、地域の平和を揺るぎなく推進し、中日韓協力を北東アジアの繁栄・安定の礎にしなければならない。
現在の経済情勢への対応について、王毅氏は次のように述べた。中日韓は、世界経済が下振れリスクに直面する中で、重要な影響力を持つ経済国として、マクロ経済政策における意思疎通と連携を強化する必要性を認識した。手を携えて自由貿易システムを守り、開放型世界経済を構築することで世界経済の成長に新たな原動力を注ぎ込まなければならない。
朝鮮半島情勢について、次のように表明した。われわれは、朝鮮半島情勢に現れた新たな変化に対し、中日韓が重要な関係国として引き続き建設的役割を果たし、貴重な交渉・対話の流れを保つ努力をしなければならないとの認識で一致した。また、各当事者が互いに歩み寄り、積極的に働きかけ合うことを促し、朝鮮半島の非核化実現と平和メカニズム構築の有効な道筋を模索し、半島の恒久的な平和と安定を最終的に実現しなければならない。
王毅氏はさらに次のように表明した。中日韓は一衣帯水の隣国である。われわれは、このところの日韓関係で出現した困難に注目しており、双方が今回の外相会議を契機に２国間会談を行うことを支持する。日韓双方が共に関心を寄せる問題で適切な配慮を示し、意見の相違を建設的に処理することで、問題を解決する適切な方法を見つけることを願っている。中日韓は必ずや一致団結し、３カ国協力がより良い未来を迎えられるよう推し進めていくと信じている。
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