15日、涇県茂林鎮の花磚工場で、成型作業を行う作業員。(涇県=新華社記者/劉軍喜)
【新華社涇県8月20日】花磚(かせん、模様入りのれんが)は中国安徽省涇(けい)県茂林鎮独特の古建築装飾材で、主に門、壁、窓の装飾に使用される。高級な花磚は青白色をしており、模様がはっきりし、デザインが優雅であるだけでなく、手触りが柔らかく、汚れにくいという特長を持つ。明・清代に、同鎮の民家で使用され始めた。しかし、製作工芸が複雑で、コストが高く、さらに職人が戦乱を避けるために故郷を離れたことにより、技術の伝承が途絶えてしまった。1990年代、同鎮の人々は花磚の復活に取り組み、生産を徐々に回復させた。復活した製作工芸には採土、成型、焼成、水磨きなど12の工程が含まれる。2014年、花磚製作技術は同省の無形文化遺産に登録された。