5月29日、蘇州市の滄浪亭で上演された昆曲「浮生六記」庭園版。(蘇州=新華社記者/李響)
【新華社蘇州6月3日】中国江蘇省蘇州市の庭園、滄浪亭(そうろうてい)でこのほど、昆曲「浮生六記」庭園版が上演された。原作の「浮生六記」は清代の文人、沈復(しん・ふく)の随筆風自叙伝で、同庭園が舞台になっている。今回上演された「庭園版」では、観客は役者の演技に合わせて庭園内を移動し、昆曲を楽しみながら蘇州庭園の歴史を感じ取っていた。
滄浪亭は北宋時代に建設され、蘇州市に現存する庭園の中で最も長い歴史を持つ庭園で、2000年に世界遺産に登録された。
昆曲は最も古い戯曲の一つで、「百劇の祖」と呼ばれ、2001年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「人類の口承および無形遺産の傑作」リストに加えられた。
昆曲「浮生六記」庭園版はこれまで80回余り上演されており、多くの観光客が鑑賞に訪れた。