【新華社ジャカルタ５月５日】インドネシアのバンバン国家開発計画庁長官はこのほど、ジャカルタで新華社の単独インタビューに応じ、中国はインドネシア最大の貿易相手国であり、中国経済のモデルチェンジは直接的または間接的にインドネシアの多業種の対中輸出を促すとし、同国がこの機会を逃さず発展を図るべきとの見解を示した。
バンバン氏は、中国が世界第２位の経済大国であり、中国との経済貿易協力関係を緊密に保つことがインドネシアには必要不可欠だと強調した上で「消費が中国のＧＤＰ（国内総生産）成長の原動力の一つとなっており、消費主導型の経済成長モデルは中国への輸入を刺激する。わが国はこうした中国経済のモデルチェンジから利益が得られるはず」と語った。
バンバン氏は、インドネシアには中国の投資を誘致できる巨大な潜在力があるとし「わが国は世界最大の群島国家で、豊富な天然資源があるがインフラ整備の遅れにより資源が十分に開発されていない」と説明。製造業やインフラ部門への中国からの投資拡大に期待を示した。
さらに、製造業部門における中国の技術と実力を利用してインドネシア資源の川中・川下分野の業種発展を強力に推進し、輸出品の付加価値を高めて外貨収入を増やしたいとの意向を示した上で「インフラ開発が進めば、工業への投資や海外からの観光客をさらに誘致できる」と述べ、インドネシアの港湾や空港、鉄道、道路の建設に対する中国企業の支援を求めた。
バンバン氏は、中国の「一帯一路」（シルクロード経済ベルトと２１世紀海上シルクロード）構想を歓迎し、両国が「一帯一路」の枠組みの下でさまざまな提携を行うことへの期待を示した。インドネシアは２１世紀海上シルクロード上の重要な国だとし「政府は『地域総合経済回廊』の国家発展計画を策定しており、『一帯一路』建設と積極的に連携することで中国の資金と技術を誘致、利用したい」との希望を述べた。
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