▽対抗から協力へ
2007年10月2日、朝鮮の首都平壌で、訪朝した韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)を歓迎する朝鮮の人々。(新華社記者/夏宇)
板門店は、朝鮮半島の南北往来における度重なる困難の証人として、半島情勢の「バロメーター」となってきた。統計によると、朝韓両国の間で行われた655回の会談のうち360回がここで行われている。
歴史は、朝韓両国の関係改善が両国の相互作用という内的要因と同時に、朝米関係などの外的要因の影響も受けてきたことを証明している。朝韓両国は互いに制約し合い、また推進し合ってきた。朝米関係が改善され、朝鮮の核問題が進展を見て初めて、朝韓両国の関係も順調に改善されるが、逆もまた然りである。過去2回の首脳会談と比べ、文大統領は今回の会談で非核化のテーマに重点を置いており、朝韓の交流協力は比較的副次的扱いとなっている。
▽朝韓会談から朝米会談へ
朝鮮は21日、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を同日より中止すると発表した。青瓦台はこの姿勢を「有意義な進展」だと評価し、朝韓首脳会談と朝米首脳会談の「非常に前向きな環境」づくりに寄与すると表明した。トランプ米大統領も同日、これは朝鮮と全世界にとって「非常に良いニュース」と述べた。
中国外交部の報道官は、朝鮮の決定が半島情勢のさらなる改善に役立ち、半島非核化と半島問題の政治的解決の推進に役立つとの見解を示した。