【新華社蘭州11月24日】二十四節気の「小雪」をすでに迎え、多くの人が冬季の養生に関心を寄せ始めている。漢方医専門家は、気虚、陽虚、高齢者、術後リハビリ中の人は、適度に滋養のある食べ物を取り入れることにより健康を増進できると指摘している。
甘粛省第二人民医院の首席漢方医専門家である王世彪氏は、世間一般にはかねてより「冬令進補、春天打虎(冬に身体を養生しておくと、 春になれば虎を打倒できるほど元気になれる)」という言い方があり、体が栄養を吸収し、精髄を貯蔵し、健康を回復するのに冬が最適な時期だという意味であると述べている。
「中国医学は、人が元気でいるためには陽気に頼ることが必須であると考えている。」王世彪氏は、気虚の人は呼吸が短く途切れ力が乏しく、陽虚の人は多汗で寒さに弱く、元気がなく、高齢者や術後患者の多くは陽気が不足するため、栄養価の高いものを食べて体に滋養分を補うことで体内の熱量を増加させ、陽気不足により引き起こされる手足の冷えや寒さに弱いなどの症状を改善すべきであると説明している。
王世彪氏は、北方地域の人が羊肉を食するのを好み、南方地域の人が健康に良いお茶をたくさん飲むように、中国各地には異なった食事療法の特色があると説明している。「東漢時代の名医、張仲景が作り出した当帰生姜羊肉湯は、温補腎陽・益気養血に役立ち、全国各地の人に大いに歓迎された。」彼は、このほかにも当帰、黄耆、人参も理想的な温補薬材であり、五臓の陽気を補充できると述べた。
王世彪氏はさらに、冬季の養生では保温に特に注意を払うべきであると指摘している。我が国にはかねてより「十病九寒」という言葉があり、大部分の病気が冷えによって引き起こされるため、冬はとりわけ頭、首、前胸部、手足の冷えを防ぐべきである。
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