【新華社マニラ11月15日】中国の李克強総理は11月14日午後、フィリピンのマニラで開かれた第12回東アジアサミットで演説した。
李克強総理は、東アジアサミットが成立して12年になり、この期間に、東アジアサミットが地域の発展、安全・安定のことに力を尽くし、地域内外の国々の対話・協力のプラットフォームになったと指摘した。李克強総理は、各メンバーの今後の協力について次の提案を提出した。
1、地域一体化建設を加速する。「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想と「東南アジア諸国連合(ASEAN)相互接続総合計画2025」の連携を推進し、中国ASEAN自由貿易圏グレードアップ成果の実施を加速し、中日韓自由貿易圏、地域全面的経済連携(RCEP)交渉の早期妥結を推進する。
2、持続可能な発展を推し進める。中国はフィリピン、ラオスと共に「貧困削減協力に関する東アジアサミット首脳声明」を提案した。中国は環境資源管理シンポジウムを主催し、クリーンエネルギーフォーラムと新エネルギーフォーラムを引き続き開催する。中国は各国と共にサミットの枠組みの下で海上対話協力を強化する願いがある。
3、社会発展を促進する。中国は各国との衛生、教育などの分野の協力強化を非常に重視している。腫瘍予防抑制、特殊食品監督管理などの協力事業を積極的に検討し、引き続き技術・職業教育訓練などの人文交流・協力を推進する願いがある。
4、安全保障上の非伝統的脅威に共同で対応する。中国はサミットの指導者が対テロ協力に関する声明を発表することを支持する。各国と対テロ対話・協力を強化し、地域の安全と安定を共に守る願いがある。
5、安全保障理念を革新する。共同、総合、協力、持続可能な安全保障観を提唱、実践し、安全保障上の協力ウィンウィンを実現する。各国がホット・敏感な問題を適切に処理し、対話・協議によって矛盾と意見の相違を解決するよう呼びかける。
6、地域安全保障の枠組みを完備させる。地域安全保障管理方式の最適化を図り、安全保障面の難題解決を目指す。中国は地域安全保障の枠組み問題を引き続き検討し、地域各国にアジア太平洋安全保障の枠組み整備に関する共同研究を呼びかける。
李克強総理は南中国海問題について次のように述べた。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の共同の努力で、南中国海情勢は大きく沈静化し、安定に向かい、積極的な発展の情勢が見られている。関係各国が係争を交渉と協議によって解決する正しい軌道に戻り、国家間の関係が持続的に改善している。中国とASEANは「南中国海各国行動規範」の次のステップとしての案文協議を開始した。これは地域各国の対話・協議によって意見の相違を適切に処理し、南中国海の平和・安定を守る共通の願いを十分示し、地域各国の南中国海問題を適切に処理し、南中国海を平和の海、友誼の海、協力の海にする自信、知恵、能力を示した。
李克強総理は次のように強調した。先月に開かれた中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)で、中国は平和的発展の道を歩み、新型国際関係の構築を推進し、人類運命共同体の構築を推進すると明確に提出した。中国の発展は東アジア、及び世界の発展・繁栄にチャンスをもたらすことで、いかなる国の脅威になることはない。中国はサミット各国と心を合わせて協力し、地域の平和、発展、協力の良い趨勢を維持し、東アジア経済共同体構築を積極的に推進し、東アジア協力の新たな一章を共に記し、東アジア発展の新たなビジョンを開くことを願っている。
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