【新華社北京11月9日】ワシントン マサチューセッツ州のクランベリー、アラスカ州の海水魚、モンタナ州の牛肉、ケンタッキー州のバーボンウイスキー、アイオワ州の大豆…これらのすべては、中国が最も潜在力を秘めた輸出市場であると見ている。
1979年の中米間の貿易額はわずか25億米ドルだったが、この数字は2016年には5243億米ドルにも達した。現在、米国は中国にとって最大の輸出市場となり、中国が世界貿易機構(WTO)に加盟して以降、米国の対中輸出は大きく拡大し、2016年には2001年の500%増にも達した。
しかし、商品貿易は中米経済貿易関係の一つの側面に過ぎない。過去40年間の中米経済貿易の発展を振り返ってみると、2つの大きな趨勢が注目に値する。一つ目は、中米経済貿易関係が商品貿易を主導とする単次元の関係から、商品貿易、サービス貿易、二国間投資、雇用の創造など多次元的・全面的な経済貿易関係に、日々に発展していることである。
商品貿易、サービス貿易、二国間投資、これらすべては、実際の雇用、税収、消費者の利益に着実に転化されていた。米中全国貿易委員会(USCBC)の統計によると、米中経済貿易関係は、直接又は間接的に米国に260万人の雇用を生み出している。
二つ目は、中米経済貿易関係の中身が日増しに多層的になっていることである。中央政府レベルの協力以外にも地方協力、企業間提携、民間提携が日増しに中米経済貿易関係の発展における肝心な構成要素となってきている。
統計によると、2006年から2016年までに、対中商品輸出額が100%以上増加した米国の州の数は30個にも達した。また、2006年から2015年まで、米国の全50の州で対中サービス貿易輸出額が100%以上増加した。2016年末までに、中国企業が米国で行った直接投資により、米国の地方都市に14万1000人に及ぶ直接的な雇用が生み出された。
現在、カリフォルニア州など7つの州と市が中国の十数カ所の省・市と経済貿易交流体制を構築している。2016年1年間だけで、これらの体制は、双方間の約50件の投資事業を推進し、契約額は25億米ドルを超えた。
総括すると、中米間の実務協力の絶え間ない推進しており、多層的、多次元的な中米経済貿易が日増しに成熟し、さらに強靭となっており、引き続き中米関係が安定的、かつ長期的に発展していくためのバラストとなるであろう。
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