新華網東京9月7日(記者/華義)日本の京都大学研究者は、マウスが胎仔の時期に、一種の化合物によって染色体異常によるダウン症を治療できることを発見した。
京都大学は5日、同校の研究者が、ダウン症発症時に神経細胞の発育と増殖を抑制する遺伝子を発見し、また大規模な化合物の選別実験により、約700種類の化合物の中から、この遺伝子を抑制し神経細胞が正常に発育また増殖できるようにする物質を見つけたと発表した。
研究者はこの化合物をアルジャーノン(ALGERNON)と命名し、患者から作ったiPS細胞においても効果を確認したという。またダウン症の胎仔を妊娠しているモデルマウスにこの化合物を投与したところ、誕生したマウスの大脳皮質の形成異常及び学習行動能力低下症状の改善が見られた。
研究チームは、これにより胎児期にダウン症の症状を改善できるかもしれないが、最新の研究成果から臨床への応用までにはまだ時間がかかると述べた。このほか、この化合物は神経幹細胞の増殖を促進することができ、その他の神経変性疾患への応用も期待される。
(新華社より)
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