中国の次世代遠洋総合科学調査船「科学」号は5日、中国科学院の戦略的先導特別プロジェクト「熱帯西太平洋の海洋システム物質エネルギー交換及びその影響」における2017年キャロライン海山科学調査任務を順調に完了し、海南省三亜港に停泊した。今回の任務で科学調査隊員は、深海の巨大・大型海底生物のサンプルを400点、170種以上採集した。専門家は、このうちの1点である巨大サンゴの年齢が数千歳に達すると見ている。科学調査隊員はこのほか、41個の岩石と12カ所の堆積物のサンプルも持ち帰り、CTD(電気伝導度、温度、水深を観測する装置)や垂直曳網、層別曳網などを利用して22カ所の水文学、化学、生物生態調査を完了した。