トランプ米大統領は5日、前政権の大統領令により導入した、幼少時に親と米国に不法入国した若者の強制送還猶予制度「DACA」の撤廃を表明した。撤廃令は6カ月の猶予期間の後に実施され、連邦議会はその間に代替案を模索する。
米国土安全保障省は同日、以下の声明を発表した。今後は「DACA」のいかなる新規許可申請も受け付けず、現在の制度適用者は来年の3月5日までは影響を受けない。3月5日までに現有の許可が失効する場合、制度適用者は2年の延期を申請できるが、10月5日までに申請を提出する必要がある。連邦議会は半年の間に法律制定による代替政策を模索することになる。
トランプ大統領による「DACA」廃止は、政界、財界、人権団体などからの批判を浴びている。「ドリーマー」や「DACA」の支持者らは、ワシントン特別区で集会やデモを行い、この決定に抗議している。