米自動車サイト「Autoblog」が7月17日に伝えたところによると、ホンダ自動車がバッテリーセンサーの不良でエンジンルームから発火する恐れがあるとして、世界で約210万台のアコードをリコール(回収・無償修理)すると発表した。
ホンダの広報担当者のクリス・マーティン氏によると、回収する210万台のアコードは2013年版と2016年版で、米国で半数以上を占める115万台、その他の地域で100万台を回収する。
ホンダとメディアによると、アコードで不具合により5件の火災が発生し、うち4件のエンジンルームの発火は米国の「塩地帯(冬に寒いため、凍結防止の塩を道路に撒く地域)」で発生、1件はカナダで発生。幸い死傷者は出ていない。米国だけで3972件のクレームがあったという。
これらのバッテリーセンサーは生産時の包装が不十分で、湿気の多い地域などで道路の凍結防止の塩や電気を通す物質がエンジンに入り込み、腐食や帯電物質の漏れにつながり、ショートを起こし、エンジンが発火したとみられる。リコール台数が多いため、バッテリーセンサーの状態が良ければ、代理店はバッテリーセンサーにテープを巻いて湿気を防止するなどの応急処置を行うという。
2016年6月、ホンダは改良版のバッテリーセンサーを発表。中国市場での発火事故を調査し、同社は「今後、発火事故が発生する確率は低くなるだろう」としたが、その他の発火報告については引き続き調査する方針を示した。
(チャイナネット)
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