新華網東京7月5日 日本の与党自民党は日曜日の東京都議会議員選挙において、歴史的大敗を喫した。小池百合子知事が率いる新党「都民ファーストの会」が、自民党に代わって第1党となり、公明党を含む支持勢力で過半数を獲得した。自民党の支持基盤は深刻なダメージを受けており、将来の方向性やリーダーシップが揺らいでいると専門家は言う。
自民党は東京都議会選挙の歴史における最悪の失敗に直面し、与党陣営内で全面的な反省を引き起こした。一方で、都民ファーストの会は127議席のなかの49議席を獲得し、連携政党も含めると79議席を獲得しており、専門家によれば地方政治を大きく超えた影響をもっている。
「小池氏と新生党への圧倒的な市民の支持は東京都知事に対する信仰の証であるのみならず、自民党が論争のある事情への対応に不満があるという明確なメッセージを安倍晋三首相と自民党に伝えた。」とアジア問題評論家井森薫氏は新華社に語った。
井森薫氏は更に次のように説明した。小池氏に投票することと同じく、市民は自民党の「一党独裁」や議会で十分に審議せず、市民へきちんと説明もしないままで「強行採決」する傾向があることから、自民党に反対の投票した。
「自民党の都議会選挙での失敗と最近の議員のスキャンダルや失態といった自民党の現在の動きは来年9月の総裁選や2018年12月までに行われる次の衆議院議員選挙に当然影響を与えるだろう。」と井森氏は言う。
他の政治アナリストによれば、東京都議会選挙における自民党の失敗は、安倍内閣への支持率が選挙の前に落ち込んだことを示す最近の調査が正しいことを証明し、資金だけでなく、世論がもう安倍首相の強引な政治手法とスキャンダルをごまかすやり方を支持していないという事実に対する裏付けである。
「野党陣営から求められているように選挙前の森友学園と加計学園に関する首相やその他政府高官の癒着スキャンダルはまだ完全に説明されておらず、市民はこの点についても自民党に苛立っている。」と村松照久は言う。彼によれば、安倍政権にはもっと情報を公開して市民に対して正直になる以外にほとんど選択肢がない。
村松照久は、日曜日の選挙期間、東京の街頭で、自民党が最近の論争を巻き込まれて責任を取るために、安倍首相の辞任を求める抗議があったと示した。その抗議には、参議院の法的手続きをごまかして共謀罪法案を強行採決したやり方や稲田朋美防衛大臣が選挙の数日前に自民党に恥をかかせたことも含まれている。
選挙の前に野党議員からの議論のある問題を処理したときの強引と非礼な対応について、安倍首相が謝罪した。この謝罪に従って、専門家は国内政治において、自民党は公明党との同盟を維持する一方で、安倍首相と自民党はどのように市民の信頼を勝ち得るか、深い反省が必要だろうと予想している。
(新華社より)
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