新華網フランス・カンヌ5月22日(新華社記者/張曼、韓茜)第70回カンヌ国際映画祭が現在開催中だ。中国語映画は映画祭の最高賞パルム・ドール(Palme d'Or)の競り合いに加わることができなかったが、映画マーケットでは中国企業のブースがひときわ際立ち、新たな顔ぶれや新たなモデルが頻繁に現れ、国産映画の「輸出」を積極的に推し進めている。
中国映画の海外プロモーション企業は国産映画の「輸出」を推し進める重要な場で、今年は『Song of the Phoenix(原題:百鳥朝鳳)』『少年バビロン』『心迷宮』『湘江血戦』など50余りの作品を紹介し、多くの外国人バイヤーに注目されている。
今年のカンヌ映画祭の市場にはいくつかの中国の新しい顔ぶれが現れた。業界関係者の紹介によると、中国の映画市場の急速な発展に伴い、中国で毎年制作される映画の本数はすでに700を超え、輸出のニーズが増えて、多くの映画従事者が外国映画の導入だけに限らず、オリジナル映画を代理するブースを設け、「輸出の大軍」に加入している。檸檬樹树文化伝播有限公司はその中の一社にあたる。
当社は今年のドキュメンタリー映画『我在故宮修文物(故宮で文物を修復する私)」』『生門(This Is Life)』、ドラマフィルム『提着心吊着胆/Absurd Accident』『長江図」及びアニメ『蛍火奇兵(Lighting Dindin)』『刺猬小子之天生我刺2(ハリネズミが主役の中国アニメ映画)』などの国産映画を携え初めて映画 マーケットにブースを設け、国際バイヤーを探し求めている。
当社の海外セールスアシスタントを務める李天琪氏は、「これらの作品はすでに北米、日本、韓国、ヨーロッパ、中東、オーストラリア、ニュージーランド及び東南アジア地域の多くのバイヤーの関心を引き寄せている。」と記者に語った。
特筆すべき点は、今年の中国の出展企業は世界における映画の配給先を探し求めるだけでなく、映画プラットフォームの輸出も始めたことだ。国内のライブ配信(生放送)プラットフォームである「夢想直播」はカンヌの映画 マーケットに参加してブースを設け、モバイルクライアントと「ライブ配信+動画」モデルを広めている。
同社の呉雲松総裁は、次のように語っている。ライブ配信はまさに次世代ソーシャルメディアの形式となっており、しかも映画業界に与える影響は計り知れない。「ライブ配信+動画」モデルは映画の宣伝、映画の興行成績、ファンミーティング、スターの養成、IPのインキュベーションといった一環として介入し、全産業チェーンに及んでおり、またスター願望を持つ普通の人が映画出演に参加して「ネットアイドル」に成長するチャンスがある。目下このモデルは海外の映画関係者にはあまり知られていないが、海外の多くの主流メディアの関心を引き起こしている。
今年のカンヌ国際映画祭の映画マーケットは100余国と地域から来た約1万2000人の映画業界関係者を引き寄せている。公式統計によると、中国からの参加人数はここ数年で大幅に増え、中国では2016年に500人近くが映画マーケットの関連イベントに登録して参加し、前年同期比で30%以上増えたという。
(新華社より)
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