新華網東京5月22日(記者/王可佳)現地時間16日午後、空母「ロナルド・レーガン」は定期検査を終了し、日本の神奈川県にある横須賀米軍基地を離れ、巡航任務を開始した。
空母「ロナルド・レーガン」艦隊は横須賀から出港したが、任務の具体的内容と執行期間は公表しておらず、世論ではさまざまな憶測の声が聞かれる。
戦力はどのぐらいか
「ロナルド・レーガン」は「ニミッツ」級原子力空母の第9艦で、全長333メートル、満載時の排水量は10.1万トンに達する。この数値は日本が誇る「準空母」「いずも」の4倍になる。
「ロナルド・レーガン」の核心的戦力は艦載機で構成された「第5空母航空チーム」で、F-18「スーパー・ホーネット」及びEA-18G「グラウラー」からなる5つの飛行チームを擁し、計約50機の戦闘機を配備している。この他にも「第5空母航空チーム」はさらに、警戒機E-2C「ホークアイ」、輸送機C-2A「グレイハウンド」、特殊ヘリコプターMH-60R「シーホーク」、多用途ヘリコプターMH-60S「ナイトホーク」などの多数の先端補助装備を持つ。
日本の軍事評論家の関賢太郎氏は次のように指摘する。米国の空母艦隊は通常、1隻の空母、3隻の「イージスシステム」搭載駆逐艦、1隻の原子力潜水艦を含み、十分に強力な陣営だ。艦載航空チームだけで戦闘機は数十機に上り、小国の国家全体の航空戦力に匹敵する。「ロナルド・レーガン」は就役期間は短いが、戦闘機などの装備はより先進的だ。
武力を誇示するやり方は望ましくない
「ロナルド・レーガン」は毎年、通常6カ月から8カ月の巡航任務を行い、残りの時間は横須賀港で整備されている。慣例に従い、出港後に長期任務を執行する際に、多くは西太平洋、インド洋などの同盟国及び友好国の海域を巡航する、又は軍事演習を実施する。一方で、現在は朝鮮半島情勢が緊張状態にあるため、世論では空母の航行目標についてさまざまな憶測が流れている。
半島情勢が最も緊張した4月、「ロナルド・レーガン」は尚、定期検査中だったため、米軍は「カール・ヴィンソン」空母打撃群を派遣して援護した。『読売新聞』は日本政府の関係者の説明を引用し、「ロナルド・レーガン」は今回、「カール・ヴィンソン」の任務を引き継ぎ、半島周辺海域で継続して朝鮮に重圧をかけると報じた。
日本の元外務省高官の孫崎享氏は米国の現在の軍事の重心は依然として中東地域で、2つの戦闘地域を維持することは難しく、またそれを望んでおらず、朝鮮に軍事行動を起こす可能性は低いとの見解を示した。
一部のメディアもまた、「ロナルド・レーガン」を南中国海に送り、いわゆる「自由航行」計画を再スタートするのではないかと予測している。アナリストは空母艦隊を利用して軍事的存在感を誇示するやり方は問題の解決に役に立たないだけでなく、かえって緊張情勢をエスカレートさせるだけで、少しも価値はないと指摘する。
(新華社より)
推薦記事: