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インターネットと新メディアの影響を受け、世界の新聞業界は厳冬を迎えているが、日本の紙メディアは比較的好調と言える。世界新聞協会が2015年に発表した発行部数上位25紙を見ると、日本の新聞が上位5紙を独占し、11紙が入選した(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、中日新聞など)。読売新聞は900万部で世界一、2位の朝日新聞の2015年の発行部数は662万部。
日本の家庭は新聞の主な消費者で、多くの家庭が1 2紙を購読している。毎朝5 6時頃になると、新聞配達員がバイクでその日の新聞を各家庭の郵便ポストに届ける。夕刊は4 5時頃だ。主婦は朝食を作り終えると、ポストから新聞を取り出し料理と共に食卓に並べる。夫は朝食を食べながら新聞を読み、その日の天気とニュースに目を向ける。さらに新聞を鞄に入れ、通勤中に読む。帰宅すると夕食中に夕刊紙を読む。
日本の会社員の多くが地下鉄で帰宅するため、「日本の地下鉄文化」には新聞を読む独特な光景が含まれる。地下鉄は朝晩のラッシュ時に混むので、隣の人の邪魔をしないよう、「暗黙の了解」が出来上がっている。新聞紙をA4サイズに折りたたんで読むのだ。さらに自分が読んでいる書籍を知られたくない人は、カバーをつける。日本の書店もこの需要に応じ、本を売る時にカバーをつけてくれる。
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書店の他に、日本のコンビニ、スーパーのレジ付近、地下鉄内の売店、市民向けの図書館、空港などの多くの場で新聞や雑誌などの刊行物が売られている。また日本の飲食店、オフィスビルの1階のロビー、百貨店のサービスカウンター、床屋、航空機の機内、ホテルの客室などにはその日の新聞や雑誌が無料で並べられている。
日本では新聞などの出版物が発展している。競争に勝つため、日本の新聞社は専門的な代理店に業務を委託する。代理店は多くのマーケティング戦略を策定し、販売チャネルを拡大し、さらに販路を切り拓くため各種戦略を講じる。
日本にはさらに、各家庭に新聞を届ける新聞販売店がある。新聞配達のコストを下げ、新聞の価格への転嫁を防ぐため、新聞販売店は日本の若者や大学生などをアルバイトとして雇い、新聞を配達している。日本では何を捨てても費用が発生するため、新聞販売店は年に1度の古紙回収サービスを提供している。読者の支出を減らし、さらに再生紙に利用できる。
(チャイナネット)
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