3月27日午後、中国中車青島四方機車車両の生産による、中国初となる時速250キロの縦向き寝台高速列車「CRH2E-2463」が、北京環行鉄道試験基地に到着した。今後行われる様々な試験や測定に備える。
この寝台高速列車は、新世代型CRH2E、CRH2Gと同じく「駿馬」をモチーフにした頭部を持ち、16両編成となる。
列車内部は全く新しい配置を採用。食堂と寝台の混合車両では従来型の横向き寝台室を配置しているが、それ以外の車両はすべてベッドを縦向きで設計。列車の運行方向と平行になっている。
上下のベッドにはそれぞれ車窓が付いている。そのため外から見ると上下2つの黒い窓の帯が横に描かれているように見える。しかし列車内部は従来同様に単層設計であり、階段を上り下りする必要はない。
また頭尾車両は、従来の二等寝台を一等寝台に改造しており、定員は40名。中間の寝台車両は、(横向き寝台車で)40名だった定員が60名に増えた。食堂と寝台の混合車両は定員が20名に増えた。
総定員数は880名で、以前のCRH2E横向き寝台高速列車(総定員642名:二等寝台55×2/一等寝台13×40/食堂と寝台の混合車両12)より37%増加している。
新型寝台高速列車の長さは412.8メートルで、かつてのCRH2Eより約11.4メートル長い。車高もやや高くなっており、客室の天井や上部空調機も平らにした。顧客満足のため、車両の持つ限界に挑んだ。
このような縦向き 交差式の寝台設計プランは、乗客の快適性を高めるものの、昼間に台座を利用するときはやや不便だとの評価もある。
(チャイナネット)
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