産業用ロボットの世界大手コマウ(COMAU)が29日、深センでロボット製品と応用技術を発表した。コマウ世界ロボット事業部セールス&マーケティング部門のTobias Daniel部長は、「インダストリー4.0」の流れと「中国製造2025」の実施は、ロボット技術の応用に大きな商機をもたらすとみている。
コマウ社はイタリアのトリノに本社を構える。主な事業内容は、車体の溶接、エンジン組み立て、工程設計、ロボット事業、保守サービスなど。世界の産業用ロボット分野での市場シェアは第3位となっている。
第18回深セン国際機械製造工業展覧会(Shenzhen International Machinery Manufacturing Industry Exhibition、SIMM)が29日に深センで開幕した。コマウ社の出展は今年が4年目で、今回は小型ロボット製品Racer5などの新製品を華南で初めて出展した。新製品は小型で高性能、スピーディーな先進的製品だ。
中国はコマウ社が非常に注目している市場だ。2015年だけでも、同社の中国での受注総額は20億元に上る。現時点で、上海、昆山などに工場を置くほか、大連にエンジニアリングセンターを構える。昆山工場の面積は2万平方メートルに上り、ロボットの設計製造や加工などを手がける。
コマウ中国ロボット事業部の唐欣 本部長は、同社の産業用ロボットは主に自動車製造業に導入されていると語る。今後の他の産業でのロボット導入についても非常に楽観的な見通しを示している。コマウ社は華南市場を非常に重視しており、中国での華南市場のシェアは将来的に40-45%まで拡大するとの見方を示した。
(チャイナネット)
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