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北京の交通カードに胡同の油絵 市民の間で大きな話題
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-02-27 09:50:09 | 人民網日本語版 | 編集: 张一

  「早く交通カードの絵を見て。子供の頃住んでいた西四北四条の胡同(路地)だよ」。最近、「北京の胡同」と題する油絵が印刷された公共交通カードがネット上で販売され、多くの北京市民の間で話題になっている。取材では、油絵の作者である傅察丹青さんは、11年間、北京の思い出の場所を描き続けていることが分かった。北京晨報が報じた。

  思い出の胡同をカードに

  市民の張さんは、コレクトブックを開き、ビニールの中からカード4枚をゆっくりと取り出しながら、「長い歴史を誇る北京の胡同はどんどん減っている。それをカードにして思い出にするのは、とても意味があると思う。先週、ネット上で偶然、公共交通カードの販売代理店で『北京の胡同』をテーマにした油絵シリーズのカードを見かけた。それがこの4枚。私は子供の頃、この胡同で育った。今はマンションに住んでいるが、胡同には独特の感情があり、すぐにそれを買った」と話す。そして、「西四北四条」のカードを指差しながら、「ここには子供の頃の思い出が詰まっている」としみじみと語った。「西四北四条」のほか、「東城草厂」、「吉安所北巷」、「白塔寺蘇萝卜」の計4種類あり、どれも美しく、アンティークな雰囲気が漂っていた。

  「描かれている胡同はほんとうに美しい」。カードを受け取った張さんは、胡同を見に出かけたといい、その時に撮影した写真を見せてくれたほか、「元々ここは皮の製品を加工する場所だった。こっとは、以前『鉄匠営』と呼ばれ、背景にある建物は軍区大院」としみじみ語り、「1日ぶらぶらして、4枚のカードの場所全てを回った」と説明してくれた。

 

  「北京の思い出」を油絵に

  カードを見る多くの市民をしみじみとさせている胡同の油絵は、北京に住む満族の男性 傅察丹青さんが描いた。取材に行くと、傅察丹青さんはパレットを持ってイーゼルにセットされたキャンパスに向かって、胡同の風景を描いていた。傅察丹青さんは「80後(1980年代生まれ)」で、2006年から、北京の歴史を代表するものを油絵にしてきた。「現在、胡同には大勢の人が押し寄せ、とても混乱している。元々の雰囲気がなくなり、親しみもあまり感じられなくなってしまったが、複製できない北京の歴史を残すため、11年間、取り壊しされる前に、できるだけ胡同の最後の様子を描いてきた」と傅察丹青さん。これまでに、北京の胡同数千ヶ所を描き、その中には、もうなくなってしまった胡同や改修で元の痕跡がなくなってしまった胡同もある。

  胡同がどんどん減っているため、傅察丹青さんの作品に注目が集まり、応援する人が増加している。そして、愛好家の間では有名な存在となっている傅察丹青さんは昨年、「後海小八爺胡同記憶拯救協会」を立ち上げ、「後海八爺」と呼ばれる人力車チームのメンバーが集まった。「これは僕の心血だから、胡同の作品を売ることはしない。いつの日か、みんなに見てもらい、北京の胡同や街並みを知ってもらうのが最大の願い。今回、記念の公共交通カードに胡同の絵を採用してもらったが、北京の胡同について多くの人に知ってもらういい方法。北京の最も大切な記憶をカードにして残し、胡同の魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 

(人民網日本語版)

 

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新華網日本語

北京の交通カードに胡同の油絵 市民の間で大きな話題

新華網日本語 2017-02-27 09:50:09

  「早く交通カードの絵を見て。子供の頃住んでいた西四北四条の胡同(路地)だよ」。最近、「北京の胡同」と題する油絵が印刷された公共交通カードがネット上で販売され、多くの北京市民の間で話題になっている。取材では、油絵の作者である傅察丹青さんは、11年間、北京の思い出の場所を描き続けていることが分かった。北京晨報が報じた。

  思い出の胡同をカードに

  市民の張さんは、コレクトブックを開き、ビニールの中からカード4枚をゆっくりと取り出しながら、「長い歴史を誇る北京の胡同はどんどん減っている。それをカードにして思い出にするのは、とても意味があると思う。先週、ネット上で偶然、公共交通カードの販売代理店で『北京の胡同』をテーマにした油絵シリーズのカードを見かけた。それがこの4枚。私は子供の頃、この胡同で育った。今はマンションに住んでいるが、胡同には独特の感情があり、すぐにそれを買った」と話す。そして、「西四北四条」のカードを指差しながら、「ここには子供の頃の思い出が詰まっている」としみじみと語った。「西四北四条」のほか、「東城草厂」、「吉安所北巷」、「白塔寺蘇萝卜」の計4種類あり、どれも美しく、アンティークな雰囲気が漂っていた。

  「描かれている胡同はほんとうに美しい」。カードを受け取った張さんは、胡同を見に出かけたといい、その時に撮影した写真を見せてくれたほか、「元々ここは皮の製品を加工する場所だった。こっとは、以前『鉄匠営』と呼ばれ、背景にある建物は軍区大院」としみじみ語り、「1日ぶらぶらして、4枚のカードの場所全てを回った」と説明してくれた。

 

  「北京の思い出」を油絵に

  カードを見る多くの市民をしみじみとさせている胡同の油絵は、北京に住む満族の男性 傅察丹青さんが描いた。取材に行くと、傅察丹青さんはパレットを持ってイーゼルにセットされたキャンパスに向かって、胡同の風景を描いていた。傅察丹青さんは「80後(1980年代生まれ)」で、2006年から、北京の歴史を代表するものを油絵にしてきた。「現在、胡同には大勢の人が押し寄せ、とても混乱している。元々の雰囲気がなくなり、親しみもあまり感じられなくなってしまったが、複製できない北京の歴史を残すため、11年間、取り壊しされる前に、できるだけ胡同の最後の様子を描いてきた」と傅察丹青さん。これまでに、北京の胡同数千ヶ所を描き、その中には、もうなくなってしまった胡同や改修で元の痕跡がなくなってしまった胡同もある。

  胡同がどんどん減っているため、傅察丹青さんの作品に注目が集まり、応援する人が増加している。そして、愛好家の間では有名な存在となっている傅察丹青さんは昨年、「後海小八爺胡同記憶拯救協会」を立ち上げ、「後海八爺」と呼ばれる人力車チームのメンバーが集まった。「これは僕の心血だから、胡同の作品を売ることはしない。いつの日か、みんなに見てもらい、北京の胡同や街並みを知ってもらうのが最大の願い。今回、記念の公共交通カードに胡同の絵を採用してもらったが、北京の胡同について多くの人に知ってもらういい方法。北京の最も大切な記憶をカードにして残し、胡同の魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 

(人民網日本語版)

 

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