旧歴の正月にあたる「春節」を明日に控えた中国では、7日間にわたる大型連休に突入しています。人々はこの休暇をゆったりと過ごすほか、様々な形で一年を通して最も重要なこの祝日を祝い、新年一年の幸福を祈ります。
広い国土を持つ中国では、数えきれないほどの帰省客で飛行機や鉄道の輸送量が急増し、春節の1か月ほど前からチケットの争奪戦が始まります。故郷を離れ、大都市で働く人々は、やっとの思いで手に入れたチケットを携え、遠い故郷へと向かいますが、一家団欒のひと時への期待は、そんな旅路の労苦さえ厭わぬほど大きなものです。統計によりますと、2017年の旧正月を挟んだ40日間に、各種交通機関を利用する帰省客の数は延べ30億人に及ぶということです。
今年の旧正月の大みそかにあたる27日、それぞれの家庭では、めでたい年越しの御馳走を楽しむ他に、縁起の良い言葉が並ぶ春の対聯を家の入口に張ったり、爆竹を鳴らしたり、縁日を巡ったりと、古くからの恒例行事を楽しむ姿が見られます。またその一方で、人々の暮らしぶりが豊かになるにつれ、年越し旅行が今日の中国人にとっての新たな流行となりつつあります。その中でも、エスニックツアーやカントリーツアー、ウィンタースポーツツアー、客船ツアーなどが人気を博しています。
国家観光局の予測によりますと、旧正月の7連休期間中、国内観光に繰り出す観光客の数は延べ3億4300万人に達し、前年同期比で13.6%増となる見込みだということです。
(中国国際放送局)
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