日本のわさび
トランプ当選後、もともとヒラリー氏が当選するものとヤマをはっていた日本・安倍晋三首相は真っ先にニューヨークまで赴いて「トランプ氏は信頼できる指導者だ」と「おだてた」。しかし、この米国次期大統領による一連の日本関連の言動は、安倍首相に無防備な食客がわさび入りのビッグマックを食べて『むせる』ような状況にさせている。
安全保障面では、トランプ氏は日本がなぜ在日米軍の駐留費用を「100%」負担しないのかと疑念を抱き、更には「日本の核武装」を鼓吹している。経済貿易面では、トランプ氏は日本を米国の貿易赤字の「大敵」とみなし、通貨面では、トランプ氏は日本が円安を招いたと非難している。特にトランプ氏がTPP協定の廃棄を宣言しており、これが日本政府に「アベノミクス」を振興し、米国の「アジア太平洋リバランス」の懐に飛び込む肝心な一環だとにみなされてきた。
ロシアのボルシチ
トランプ氏はロシアグルメについて、とても詳しいようだ。まだ就任していないが、一品の熱々のポルシチを出そうと主張している。トランプ氏は、ロシアへの制裁を取り消す問題ではオープンな態度を取っており、「いくらか取引」することが可能だと述べている。トランプ氏は、ロシアの大統領が自分に好意を抱いていることは「一つの資産」であろうと述べた。
ボルシチはとても食欲をそそらせる料理だが、ロシア人がより必要とするのは正真正銘のパンなのだ。西側世論は、差し迫った必要の程度に基づくと、ロシアが必要とする「パン」は少なくともウクライナ危機により米国がロシアに実施している制裁措置を取り消すこと、クリミアにおけるロシアの既成事実を米国が承認すること、米国がシリア問題でロシア寄りの解決策を講じること、米国はロシアが大国として世界に擁する権力やその影響力の範囲を認め、尊重することが含まれるとみなしている。
しかし、トランプ次期大統領の政権移行チームの一部の要人が最近明らかにした姿勢から見ると、米国は恐らくこれらの「パン」を用意するつもりはないことが分かる。(執筆記者:張偉、何奕萍、邵傑、劉莉莉、凌朔、馮武勇)
(新華社より)
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