新京報によると、90人の元慰安婦の口述、500枚余りの写真、10万字余りの文字を収録したドキュメンタリー写真集『90人の元慰安婦生存者実録』初版を北京中国人民抗日戦争記念館(以下、抗戦館)が発行した。
同写真集が記録する口述の歴史は、中国でこのほど確認された旧日本軍から性的暴力を受けたほぼすべて被害者及び韓国、朝鮮の一部の生存者を取材したものだ。元慰安婦90人の500枚余りの日常生活写真及び10万字余りの記録が第二次世界大戦中におけるの旧日本軍の反人類的な罪行と被害女性たちの悲惨な運命を再現している。
海南省で被害者の高齢者を取材する作者の李暁方さん。写真は被取材者が提供
■ 語り慰安婦生存者:逃げ延びてから、周りの人々に嫌われ避けられた
1931年生まれの何如梅さんは現在、国内に生存する16人の慰安婦の一人だ。何さんは13歳の年に日本軍に木に縛られ、ひどく強姦された。また必死に抵抗したため、日本軍に銃床で右側の寛骨臼を折られてしまった。その後、何さんは3日間続けて日本軍が臨時に駐留していたテントの中で、続けざまに強姦され、ちょっとでも抵抗するとすぐ殴られた。
何さんは数日後、村人たちが鬼子(日本兵を指す)が掃討しに出かけた隙に、彼女を救ってくれたのを思い出した。
しかし、日本軍にひどく強姦されたことが伝わると、何さんは出かけた後村人たちに陰口をきかれ続け、25歳になってもお嫁に行けなかった。何さんは「家族までが私を疫病神呼ばわりしたんです」と語り、結局家から20里余り離れた所に住んでいるある障害者に嫁いだ。何さんの境遇を知ってから、何さんの夫は彼女を嫌って避けることはなく、立ち上がって日本軍の罪を明らかにするよう励ました、と述べた。
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