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故宮の文化財はなんど180万点以上! 故宮のさまざまな内情
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-12-11 08:37:46 | 人民網日本語版 | 編集: 薛天依

東南大学の王保平・常務副学長から非常勤教授の任命書を受け取る単霽翔・院長(右)

  2016年初め、文化財を修復する職人たちの日常生活や取り組みを描いた中国中央テレビ局(CCTV)のドキュメンタリー番組「我在故宮修文物」が放送され、故宮(北京)の文化財や職人たちが大きな話題となった。故宮博物院の単霽翔院長はこのほど、東南大学(南京)の非常勤教授として招かれ、同大学の教師や学生を前に、「故宮の世界 世界の故宮」と題する講演を行い、故宮の「内情」について詳しく説明した。揚子晩報が報じた。

  故宮の所蔵品の数は?

  単院長によると、故宮博物院の所蔵品は180万7558点に上るという。世界の有名な博物館には、どこにでも目玉となる貴重な文化財があるものだが、故宮の場合、代表的な文化財を1つだけ選ぶというのは至難の業だ。単院長は、「故宮の所蔵品は逆ピラミッドを形成しており、文化財の93.2%が国家貴重文化財で、6.4%が普通の文化財。保存資料はわずか0.4%で、どれもがとても貴重な文化財」と説明した。

  故宮には9999.5部屋は本当?

  「故宮には、9999.5の部屋があると言われているが、それは本当か?」との質問に、単院長は、「詳しい統計により、故宮の古代建築物には計9371部屋あることが確認されている。故宮の古い建築物の保護や修繕は巨大で、長期に渡るプロジェクト。現在、養心殿、乾隆花園、大高玄殿、城壁などの最も中心となる部分の修復工事に入っている」と説明した。

  今後一般開放されるのはどこ?

  大ヒットドラマ「宮廷の諍い女(原題:後宮・甄■伝、■は女へんに環のつくり)」の主人公である甄■が暮らしていた寿康宮は昨年、初めて公開され、好評を博した。単院長によると、「一昨年、故宮で一般開放されている部分の面積は全体の52%で、昨年は65%に増加。今年はさらに増加して76%になった。さらに、2020までに80%、25年までに85%に拡大させる計画」という。

  今後4年で、歴代皇帝が居住していた養心殿、歴代皇太子が学問に励んだ毓慶宮、清朝の第6代皇帝・乾隆帝が自分の老後のために建造した寧寿宮、奉先殿などが段階的に一般開放される予定。「これまで、来場者は南北に通る『中軸線』に沿って見学していたが、今後は、東西にも移動でき、違った角度から故宮を見ることができるようになる」という。

  

  (人民網日本語版)

 

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故宮の文化財はなんど180万点以上! 故宮のさまざまな内情

新華網日本語 2016-12-11 08:37:46

東南大学の王保平・常務副学長から非常勤教授の任命書を受け取る単霽翔・院長(右)

  2016年初め、文化財を修復する職人たちの日常生活や取り組みを描いた中国中央テレビ局(CCTV)のドキュメンタリー番組「我在故宮修文物」が放送され、故宮(北京)の文化財や職人たちが大きな話題となった。故宮博物院の単霽翔院長はこのほど、東南大学(南京)の非常勤教授として招かれ、同大学の教師や学生を前に、「故宮の世界 世界の故宮」と題する講演を行い、故宮の「内情」について詳しく説明した。揚子晩報が報じた。

  故宮の所蔵品の数は?

  単院長によると、故宮博物院の所蔵品は180万7558点に上るという。世界の有名な博物館には、どこにでも目玉となる貴重な文化財があるものだが、故宮の場合、代表的な文化財を1つだけ選ぶというのは至難の業だ。単院長は、「故宮の所蔵品は逆ピラミッドを形成しており、文化財の93.2%が国家貴重文化財で、6.4%が普通の文化財。保存資料はわずか0.4%で、どれもがとても貴重な文化財」と説明した。

  故宮には9999.5部屋は本当?

  「故宮には、9999.5の部屋があると言われているが、それは本当か?」との質問に、単院長は、「詳しい統計により、故宮の古代建築物には計9371部屋あることが確認されている。故宮の古い建築物の保護や修繕は巨大で、長期に渡るプロジェクト。現在、養心殿、乾隆花園、大高玄殿、城壁などの最も中心となる部分の修復工事に入っている」と説明した。

  今後一般開放されるのはどこ?

  大ヒットドラマ「宮廷の諍い女(原題:後宮・甄■伝、■は女へんに環のつくり)」の主人公である甄■が暮らしていた寿康宮は昨年、初めて公開され、好評を博した。単院長によると、「一昨年、故宮で一般開放されている部分の面積は全体の52%で、昨年は65%に増加。今年はさらに増加して76%になった。さらに、2020までに80%、25年までに85%に拡大させる計画」という。

  今後4年で、歴代皇帝が居住していた養心殿、歴代皇太子が学問に励んだ毓慶宮、清朝の第6代皇帝・乾隆帝が自分の老後のために建造した寧寿宮、奉先殿などが段階的に一般開放される予定。「これまで、来場者は南北に通る『中軸線』に沿って見学していたが、今後は、東西にも移動でき、違った角度から故宮を見ることができるようになる」という。

  

  (人民網日本語版)

 

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