新華網サンクトペテルブルク11月8日(記者/張正富 尚軍)中国国務院の李克強総理は現地時間の7日午後、サンクトペテルブルクのコンスタンティノフ宮でメドベージェフ首相と中露首相第21回定期会合を共同で主宰した。
李克強総理は次のように表明した。中ロは互いに最大の隣国で、全面的戦略協力パートナーであり、両国関係は安定且つ健全に発展し続け、実務的協力が絶えず新たな成果を獲得している。中国側はロシア側と共に努力し、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想とユーラシア経済連合(EEU)をより着実に連結し、中ロ関係及び協力レベルを絶えず向上させて、互恵・ウィンウィンを実現し、両国人民に幸福をもたらせるよう願っている。
李克強総理は更に次のように指摘した。当面の世界経済の回復力は乏しく、貿易の成長が減速する情勢のもと、中ロは相互補完の優位性をより一層発揮し、それぞれの発展と振興、経済のモデル転換・アップグレードのために助力を与えるべきだ。中国側はロシア側と協力の潜在力を掘り下げ、民用原子力、航空機の製造及び鉄道などのインフラ整備の協力を深められるよう望んでいる。次の段階では中小企業の協力拡大、特にイノベーション分野における協力拡大を重点的に推進し、中ロの実務的協力に新たな原動力を与えねばならない。金融協力を強化し、通貨決済の規模を拡大して、関連の協力を順調に進めるために支えを与えていく。貿易規模の拡大に努め、世界貿易体制と規則を共に守り、利便化のレベルを全面的に向上させ、二国間貿易と双方向の投資の健全かつ持続可能な発展を促進する。農業協力を展開し、特に農産物の深加工分野における協力の見通しは広く、共同で推進を加えるべきだ。人文交流を緊密にし、科学技術、教育などの協力を強化し、今年と来年2年間の中ロメディア交流年のイベントをしっかりと行っていく。
メドベージェフ首相は次のように表明した。ロシア側はロ中の友好協力を重んじ、双方が達成した共通認識を着実に実行し、政府間の協力メカニズムの役割をより良く発揮して、各分野の実務的協力を全面的に推進することを望んでいる。オイルガス、民用原子力などの大型プロジェクト協力を積極的に展開するとともに、中小企業のイノベーション協力の推進に力を入れていく。金融分野の協力を深め、双方の企業間の協力のために融資による支援を提供する。電気機械、農業、科学技術、航空、高速鉄道などの分野での協力を強化し、両国の貿易額を高める目標を全力で達成させる。極東地域といった地方での交流・協力を緊密にし、メディア交流年のイベントをしっかりと行い、留学生の相互派遣規模を拡大させ、観光協力を強化し、ロ中の善隣友好を促進する。国際事務における協力を強化し、世界的な課題に共同で対応してく。
(新華社より)
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