注目すべき数値がある。中国と中東欧諸国の貿易額は、2003年当時はわずか86.8億米ドルに過ぎなかったが、2014年には600億米ドルを突破した。セルビアのE763高速道路工事、ボスニア ヘルツェゴビナの火力発電所プロジェクト、ハンガリー セルビア鉄道近代化プロジェクトなど、大型インフラ建設と生産能力分野での協力推進に伴い、双方の経済貿易の発展加速は明らかとなっている。
「歴史的な要因により、中東欧地域の各国の相互貿易はそれほど頻繁に行われず、有形無形の阻害要因が多かった。『一帯一路』構想を背景に、中国は中東欧諸国のインフラ整備と相互接続をサポートしていく考えだ。中東欧諸国から西欧やアジア向けの商品輸出だけでなく、中東欧諸国間の経済貿易関係がより緊密になるよう手助けしていく」と、徐明棋 研究員は語る。
中国国際問題研究院欧州研究所の崔洪建 所長は、「中東欧諸国16カ国の中での差異の多くは優位性であり、問題ではない」と指摘。「中東欧諸国の『16+1協力』に対する自主的な取り組みは強まるばかりだ」とし、「これらの国々は自国の特色に基づき、中国との協力に向けた構想や方策を提示しており、中国と16カ国との協力分野の拡大につながっている。また、各国の多様性も、これらの国々と中国の地方との協力にプラスとなる」との見方を示した。
(チャイナネット)
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