新華社プノンペン10月10日(新華社記者/薛磊)世界情勢はグループ化と分離を繰り返し、今日の盟友が明日のライバルになることもあり得る。一方で、中国には堅い絆で結ばれた友人がいる。カンボジアはその一つだ。
中国とカンボジアの友誼は長期にわたる試練を体験し、百度鍛えて鋼となり、酒のように芳香を放っている。
中国とカンボジアの友誼は試練を体験
1955年、有名なバンドン会議で、周恩来総理は平和共存を提唱した平和五原則について説明し、カンボジアの独立闘争を高く評価し、会議に出席していたカンボジアのシアヌクーク殿下に高く賞賛された。
その後60年余りに、中国とカンボジア両国の交流は日益しに活発になり、友誼も日々深まってきている。カンボジアが困難に遭遇したときに、中国は毎回、援助の手を差し伸べた。共通の理念に基づき、カンボジアも中国に対して揺らぐことなく支持してきた。カンボジア・中国友好協会のアイゼンウォルド会長は新中国は国連の合法的な議席に復帰するために闘争し、カンボジアなどの国から大きな支持を得たと記者に語った。
最近は南中国海問題において、カンボジアは一部の国からの重圧に屈することなく、公正な立場を堅持し、正義を広め、二国間問題を多国間問題にすることに反対している。また、当事国間の紛争を中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との対立にすることに反対し、域外勢力の介入に反対し、関係のない国の干渉に反対している。
中国とカンボジアの友誼は確実なもの
中国とカンボジアは、大国と小国だが、両国の友誼は確実なものと言える。中国はカンボジアに誠意をもって対応し、その発展を可能な限り支援してきた。両国が国交を樹立していないときに、中国はカンボジアへの援助を開始し、紡績工場、ベニヤ板工場、製紙工場及びコンクリート工場などの建設を前後して支援している。
1991年にカンボジア紛争の包括的政治解決に関する『カンボジア和平パリ協定』に調印した後、カンボジアは国家再建の重大任務に直面している。1992年、中国はカンボジアに国連平和維持活動(PKO)部隊を派遣し、PKO任務を執行した。中国の隊員は地雷が数多く設置された土地で困難を恐れず、次から次へと新しい道を建設し、新しい橋を架けて、汗を流してカンボジアのために和平の道を多く敷設した。中国企業もカンボジアの建設と発展のために重要な貢献を果たした。
カンボジアのある高官は、かつて3つの言葉で中国援助の特徴について透徹的に総括していた。1点目は「速い」で、カンボジアの急ぐところを急いでいること。2点目は「精確」で、カンボジアの経済発展における実際のニーズに合致すること。3点目は「付加条件を付けない」で、互いに尊重し合い、平等に待遇し、内政に干渉しないことだ。
共通の理念、多大な苦労という試練、誠実な相互支援が中国とカンボジアの友情を美酒のようにさせ、長い時間を経れば経るほど香り高いものとなっている。
中国・カンボジアの両国は互いに良き隣人、良き友人、良きパートナーであり、良き兄弟だ。21世紀に入り、中国・カンボジア関係の発展は追い越し車線に入った。両国の指導者は何度も訪問し合い、二国間関係が絶えず前進するよう推進してきた。両国関係は2010年に「全面的戦略協力パートナーシップ」に昇格している。
双方は政治上で十分に信頼し合い、協力の成果が実り多く、互いの核心的利益に及ぶ重大な問題では互いに支持している。
カンボジアのフン・セン首相は両国関係について評価した際、次のように語っていた。カンボジア・中国の両国が共同の外交立場を持ち、互いの利益と主権の独立を互いに尊重し合ってきたことから、両国の協力関係はますます緊密になっている。双方は政治、経済、文化、観光、経済貿易、投資といった分野の協力において自信に満ちている。カンボジアは1つの中国政策を揺るぎなく遂行し、カンボジアと中国の協力関係を維持し、カンボジアとASEAN諸国の協力関係を維持することができる正義の立場を守り通していく。
目下、中国とカンボジアは中国側の「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想とカンボジア側の「四角戦略」の連結を積極的に推進し、共同発展のために新たな原動力を注ぎ込んでいる。中国・カンボジア関係は現在、より輝かしい未来へ向かいつつある。
(新華社より)
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