韓国国防省は9月30日、在韓米軍の高高度迎撃ミサイル(THAAD)の配備先を韓国南部、慶尚北道(キョンサンプクト)星州(ソンジュ)郡の韓国軍基地から、郡庁から約20キロ離れた韓国ロッテグループのゴルフ場に変更すると発表しました。
しかし、今回の変更にもかかわらず、現地住民は9月30日夜、星州郡の郡庁広場に集り、「配備先の変更は意味を持たないものだ。これからもサード反対のデモを続けていく」として、80日目になる抗議集会を開きました。このデモには星州郡ゴルフ場から2キロ離れた村の村民たちも参加し、「サードの配備は米国の利益を優先しており、地元の情況に配慮したものではない」としています。
また、ゴルフ場への移転の決定には、韓国宗教界からも反対の声が上がっています。星州郡は韓国円仏教の聖地とされる場所のため、9月30日、1000人以上の円仏教教徒が反対デモを行い、政府にサード配備の撤回を求めました。円仏教聖地事務所の所長は「サードと平和は共存できない。平和の実現には対話が必要だ。韓国と朝鮮はまず対話を行い、サード以外の方法で問題の解決をはかってほしい」と訴えました。
(中国国際放送局)
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