同作品の原作となった同名小説は、発行部数が90万部を突破している。同作品は台湾地区や香港地区での公開が決まっており、公開前にもかかわらず既に大きな話題となっている。また、中国大陸部では公開が決まっていないものの、映画などの情報コミュニティサイト 豆瓣では、ユーザーの評価が9.1ポイントに達し、5万人が「見たい」としているほか、多くのネットユーザーが「映画館で見たい」と期待を高めている。新海誠監督のこれまでの作品は、「映像はきれいだが、ストーリーがいまひとつ」との評判だったものの、「君の名は。」は口コミや興行収入も好調で、「新海誠のこれまでの作品の中でも最高の作品」との声も上がっている。
「君の名は。」がスタジオジブリの新作も圧倒
興行収入の面で、「君の名は。」と対照的な結果になっているのが、今月17日に公開されたスタジオジブリの新作「レッド タートル ある島の物語」だ。スタジオジブリにとっては、宮崎駿氏が引退してから初の海外との共同制作となった同作品では、鈴木敏夫氏がプロデューサーを務め、オランダ出身のアニメーション作家 マイケル デュドク ドゥ ヴィット氏が監督を務めた。無人島に置き去りにされた男と巨大な亀の交流を描く同作品の映像は欧州風で、全編セリフ無しだ。
しかし、同作品の公開初日のチケット売り上げはわずか4232枚、上映中の「君の名は。」や「聲の形」、庵野秀明が総監督を務めた「シン ゴジラ」などに圧倒されて、興行収入は惨憺たるもので、宮崎駿氏の時代の作品とは比べものにならない結果となっている。
(人民網日本語版)
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