新華網トロント9月23日(新華社記者/晏忠華)北米の経済復興は力不足で、国際エネルギー価格が下落する背景のもとで、資源に依存するカナダ経済は試練に直面している。カナダの新しい連邦政府は中国の発展の勢いのある東風に乗じて、両国の経済貿易の新しい構図を力を合わせて開拓してこそ、はじめて世界経済の発展の潮流に順応し、カナダ経済を活性化させる効果的な手段であることを明確に認識している。
カナダのトルドー首相は先ごろ、中国を訪問した際に、次のように強調した。中国は現在、世界経済の復興と発展において、「リーダーとしての核心」的役割を発揮しており、世界の成功は中国の成功と切り離せないと強調した。トルドー首相は今回の中国訪問で最も期待される成果は、カナダと中国の両国関係の勢いを盛り返し、深めることだと指摘した。トルドー首相はまた、経済協力を通じて両国企業と人々に実質的な利益をもたらすこと、特により多くのカナダ企業がより多くの中国に輸出する機会を得ることを期待していると述べた。
カナダ政府顧問も次のように提言した。カナダ経済の復興のためには、発展している中国経済の力を借りる必要がある。中国の機会はエネルギーと鉱産資源の需要だけでなく、多くは中国で絶えず拡大する中産階級層が生み出す巨大な消費市場にある。東岸の海産物から西岸の野菜と果物まで、保険と医療衛生から教育研修まで、カナダは多数の分野で中国に輸出する機会がある。
カナダ中国貿易理事会はある研究報告書で、カナダと中国の自由貿易協定の交渉を開始するならば、投資を促進し、輸出が増加し、高価値の就業の機会が創設されると記述している。
経済オブザーバーは、次のように指摘する。中国とカナダ両国の経済貿易は発展の勢いが強いが、中国とカナダの貿易額が両国の対外貿易総額に占める割合は依然として小さく、双方は経済貿易協力において、大型プロジェクトのサポートが欠けている。今後にかけて、両国はクリーンエネルギーと高速鉄道などの大型プロジェクトにおいて協力の強度を引き上げることができる。
(新華社より)